コロナ禍で就職活動をした21卒社不適オタクの体験談

久々のブログ更新です。本来はミリシタの周年イベントの記事が先に投稿される予定でしたが、結果発表が遅れたためこちらの記事が先になってしまいました。

 

つい先日、約8か月間続いた就職活動が終わりました。7月はほぼほぼ消化試合だったとはいえ、大学やバイト先の同期に公務員試験組を除いて7月の半ばまで就職活動をしていた人間は私の交友範囲の中にはいなかったため、特に後半(6月以降)は常にメンタルをすり減らしながら就職活動を行っていました。

 

恐らく私は就職活動があまり上手く行った側の人間ではありません。全体を通して30社以上は落とされてますし(そっから先は数えるのをやめたので正確な数字は覚えてません)、最終的に入社する予定の企業は個人的には納得がいっていますが、決して世間的に見て知名度の高い企業ではありません。そんな、就活「失敗」組の私が就活に関する記事を書こうと決意したのは、

①いわゆる就活体験記には成功者の体験は沢山あるが、あまり上手く行かなかった人の体験は殆ど残っていないから

②成功体験より「失敗」体験の方が再現性が高いと考えたから

③社会不適合オタクの就活体験記には一定の需要があると考えたから

④私が何かしらの文章を書きたかったから

の4つの要因からでした。就活というイベントは、私のような人間にとっては非常に辛く苦しいものでした。しかしながら、私と同じように考えていた/考えている人も少なからずいることでしょう。私の記事が、一人でも多くの人にとって面白いもの、参考になるものと感じていただければ幸いです。

 

1.基本データ

特定を避けるため、かなり大雑把に書きます。匿名じゃなければ書けないこと等も色々書きたいと思っているので、ご了承いただけると有難いです。

 

はくりん

性別:男

学歴:某国立大学文系 4年生(浪人・留年等の経験は無し) 成績は中の下

専門:政治系

課外活動:文化系サークル所属

アルバイト:塾講師を1年次から継続、イベントスタッフ等の単発バイトを不定期に

資格:TOEIC700点代(他にもありますが就活に役立った感じは無かったので割愛)

趣味:オタク趣味とかボードゲームとか書いたら基本アウトな気がしたので、ESでは全部旅行で通してました。何か聞かれたら遠征で行った都市について語ってました。

志望業界:メーカー→途中からITも見始める、入社予定企業はIT系

その他:オタク、ADHD傾向有(グレーゾーン)

 

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は主に塾講師のこととサークルのことを5割増しくらいで話してました。志望業界は初めは正直消去法で決めていましたが(商社とか金融とかはノルマキツそうだし陽の空気に耐えられなさそう、教育系やサービス系は休日がカレンダー通りにならない等)、結果的にIT業界に進むことになったのは縁だったし間違いじゃなかったのかなと今では考えています(後述)。

 

2.就活初期段階(2020年2月まで)

私が就活について考え始めたのは去年の11月ごろからでした。正直ブラック企業と土日休めない業界じゃなければどこでもいいと思っていたので、あまりモチベーションもありませんでした。ただ11月くらいには流石に危機感が出てきたのか、インターンに参加したり申し訳程度の企業研究をしたりするようになりました。

 

この時期まではメーカー1本で就活していましたが、前述のように達観していたのもあり、本当に行きたい企業は1,2社しか見つけられませんでした。そこそこ大規模なメーカーはどこも全国転勤があることにイベンターオタクとしてはネックを感じていながらも、「どの業界も大企業になればなるほどそうだろうしなぁ」と考え、自分の中で一番の懸念点を妥協しながら就職活動を進めていました。今思えば、これが就職活動が上手く行かなかった原因の1つだったと考えています。

 

就職活動の開始に後れをとってはいましたが、インターンで早期選考に入った企業がいくつかあったのもあり、この頃はあまり危機感を感じていませんでした(結局全部落ちましたが)。企業研究も本とかナビサイトとかを見ながら何となく良さげな企業にチェックをつけるだけで、具体的な研究はこの時点では何一つとしてしていませんでした。ここも敗因の一つだとは思いますが、そもそも当時は企業自体に興味を持てなかったので、避けられなかった面もあったのかもしれません。

 

3.就活解禁時(3月~4月)

この頃はひたすらESを書いて、適性検査やSPIを受けるだけの虚無の日々を過ごしていました。コロナ禍で対面の説明会や面接が中止になったりしましたが、私は

ADHD特有の落ち着きのなさや集中力の偏り(あまり関心を持てない企業の説明会は集中力を持続させることが出来ない)がバレにくい

②交通費や移動時間の節約ができる

③PCや会議アプリは使い慣れており、他の就活生に対してアドバンテージを取れる

という3点から、逆にチャンスであると捉えるようにしました。ただ、企業自体にあまり関心を持てなかったことや、自己アピールが下手糞だったこともあり、書類はだいたい通ったものの、この時期の面接は全て1次や2次で落とされていました。唐突に「数字の並びとかに関心ってある?」って発達障害チェックみたいな質問してきた○○○○○の面接官、こっちのストレスは溜まったけど人を見る目はあると思いますよ。ただ、本命の選考が5月からだったのと、周りもまだまだ就活をしていたこと、就活自体を達観していたことなどもあり、何とか精神状態は保てていました。

 

4.就活中盤(5月)

GWが明け、いよいよ就活も本番に入ってきました。就活を達観していたとはいえ、第一志望群くらいは真面目に企業研究をしており、選考もそこそこ進んでいたため、5月の中頃くらいまではお祈りメールの山をものともせず自分に自信を持って就職活動を行っていました。

 

そんな私にも1つの転換点がありました。5月の中旬に第一志望群の企業に立て続けに落とされ、その中には最終面接に進んでいた企業や、二次面接で「是非とも一緒に働きたい」と言われていた企業もありました。第一志望群が全滅し、それ以外の企業では無気力な敗北を繰り返していた私は、自分の就職活動を1から見直す必要性に迫られました。

 

私がIT業界を見るようになったのもこの頃からでした。当初は「文系で専門知識なしだと大変そう」「離職率が高くて、似たような企業も多くて安定してなさそう」というイメージで敬遠していましたが、両親ともにITで働いていて、幼いころから情報社会で育ってきた自分にとって、メーカーよりITの方がより事業内容に強い関心を持つことができました。そして自分が当初持っていた偏見についても、

①文系でも活躍している人は沢山いるし、PCや数字には(文系の中では)かなり強い方だという自信はあったので、自分も努力すれば活躍の機会は多くあると考えたから

離職率は確かに低くはないものの、そもそも社不適オタクはどこの企業でも適応障害を起こす可能性がある上、中途求人も多く確かなスキルと実務経験が積めるIT業界であれば、仮に入社先と合わなくても転職が比較的容易であると考えたから

③安定して無さそうという点に関しても完全に偏見であり、コロナ禍で逆に利益を伸ばした企業も多かったから。また、就活を通して真人間のふりをし続けた結果、社不適オタクが安定≒社会に適合しながらほどほどに生きることを求めてはいけないと考えるようになったから。

という3点の理由から、然程気にしないようになりました。結果的に内定を頂いたのはITだったので、自分のこの選択は間違ってなかったのかなと考えています。私が言うと負け惜しみのように聞こえるかもしれませんが、こんな質問して何を評価してるんだみたいな質問が多かった日系のメーカーに比べて、IT企業はESや面接の質問もかなりスマートで、仮に落ちても納得がいくようなケースが多かったことにも好感を持てました。

 

5.就活終盤(6月~7月)

5月中旬に初心にかえって就職活動を再開したとはいえ、すぐに内定が出るような性質のものではなく、6月に入ると周りにも就活を終わらせた人が増えてきたのもあり、メンタル的にはかなり追い詰められていました。

 

対策や改善をしてもしても落ち続ける面接。二次募集や夏採用と言いつつ枠的にほとんど取る気のない企業。1つずつ減っていく持ち駒。心身にも不調をきたすことが増えてきたことや、そもそもコロナ禍のまま学生生活を終わらせることへの不満や不安もあり、6月までに内定が出なければ就職留年することも前向きに考え始めるようになりました。

 

メンタル的にも追い詰められた状態で就職活動を継続していたので、結果も中々出ませんでしたが、6月後半に何とかIT系の企業から1社内定を頂けました。初めは当初見ていたメーカーではなく、IT業界に行くことに僅かながら不安もありましたが、その企業の説明会を聞いて不安が払拭されたことや、そもそも選考を通してITの方に惹かれつつあったこと、来年さらに厳しい条件でもう一度就活をする気力が無かったことから、私は今年で就活を終えることを決意しました。

 

その後も少しだけ就活を続けていましたが、メンタルは回復したもののミリシタの周年イベントにお熱だったこともあり、残りの持ち駒は全部落ち、結局内定は1つだけで7月の中頃に就職活動を終えました。

 

6.まとめ

以上が私の就職体験記になります。正直就職活動は全く上手く行かず、「落ちても気にすんな!就活なんて縁だよ!」「まだ採用やってる有名企業もたくさんあるよ!」という古典的なアドバイスに対しても「でも君、せいぜい10社くらいしか落ちてないからそんな気楽なこと言えるんだよね」「でもその企業、もう殆ど枠残って無さそうだよね」と、かなり冷めた感情を持っていましたし、就活をすること自体に対しても狐と狸の化かし合い・茶番に過ぎないという、かなりネガティブなイメージを持っていました。しかしながら、就活に苦しみ、仕事としてやりたいことの無さに苦しみ、自分の無力さに苦しんだ経験があったからこそ、今は自分の将来の仕事に対して、かなりポジティブな考えを持てているのだと思っています。

 

協調性を重んじる日系のメーカーでのウケはあまり良くありませんでしたが、私の強みは「様々なことに積極的に挑戦していく力」、そして「やると決めたことをしっかり行動に移し、結果を残していく力」であると思っています。私の持つADHD傾向の短所の裏返しではありますが、内定を頂いた企業からも、私のそういった点を評価して頂きました。その企業は基本的に東京勤務であったり、仕事を通して確かなスキルや実務経験が身につけられたり、基本的に土日祝日は休みであったりと、当初の自分が本当の意味で大事にしていた軸にも合っており、就活は多少長引いたものの、結果的に自分のある程度納得のいく企業に内定を頂けたのではないかと考えています。両親ともにIT企業だったので、私がIT業界に行くことは既に”血”で決まっていたのかもしれません。就活では無能の烙印を押された(と自分は考えていた)悔しさをバネに、自分を落とした企業を後悔させてやるくらいのつもりで、ご縁を頂いた企業の中で結果を残していきたいです。

 

最後に、これから就活を控えている皆さんにアドバイスをしようと思います。とは言っても、私は客観的に見て就職活動が上手く行かなかった側の人間なので、テクニック的なアドバイスは全くできませんし、するつもりもありません。ただ、2つだけ言えることがあるとすれば

①偏見を持たず、様々な業界を見てみよう

②自分の持っている本音の軸を大事にしよう

ということです。私は当初IT業界にネガティブな偏見を持っており、5月中旬まで全く視野に入れていませんでした。入社予定の企業にはある程度納得はいっていますが、もう少し早く関心を持てていたら、また違った結果になっていたのかもしれないと思っています。私のようにならないために、「どう考えてもこの業界は自分に合わないな」という業界以外は、とりあえず説明だけでも聞きに行くことをお勧めします。

また、自分の持っている本音の軸は絶対に大事にしてください。私は地方配属(特に僻地)に抵抗があったにもかかわらず、就活の中盤まで全国転勤の企業ばかりを受けており、結果的に上手く行きませんでした。当時は内定を取ることに必死でしたが、仮に運よく入社できていたとしても、本音の部分を妥協して入ったので、少なからず不満と不安を抱えながら働くことになっていたと今では考えています。面接では「社会貢献がしたい!」「仕事を通して成長したい!」などと言いつつも、実際には「地方に転勤したくない」「残業多すぎは嫌だ」「土日祝休みじゃないと嫌だ」などといった本音は誰しもが持っていると思います。これは私の経験でもあるのですが、本音を曲げて受けている企業に対してはやる気も起きず、結果も伴いません。面接で本音を言う必要は全くありませんが、そういった本音の軸を大事にして、決して曲げずに就職活動を行い、自分に本当に合った企業に何とかご縁があったら、それこそ就活が上手く行ったと言えるのではないかと考えています。

就活は茶番です。私はその茶番に耐えられませんでしたが、茶番を茶番と分かりつつも全力で取り組む姿勢が、社会人として求められるスキルであることを否定することは出来ません。これから就職活動をされる方は、茶番と知りつつも全力で、かつ所詮茶番なのだから気を病みすぎずに、自分の目標に向かって取り組んでほしいと思っています。同時に、就活に対するネガティブなイメージをどうしても払拭できない方は、自分なりの「生き方」を大切にして、新卒で良い企業に入社することにあまり囚われすぎずに、これからも楽しい人生を送ってほしいと思っています。私も来年からは社会人として、将来に希望と一抹の不安を感じながらも、努力によってなんとか活路を見出していきたいです。